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ソフト種別
 ■POV-Ray
 概 要
 ・第1講座  ソフトのインストール
 ・第2講座  作画準備
 ・第3講座  インスタント作画法
 ・第4講座  ノーマル宇宙背景
 ・第5講座  星雲
 ・第6講座  恒星
 ・第7講座  彗星、流星
 ・第8講座  混合、編集
 ・第9講座  惑星



この講座では、シリウスのような恒星の描き方をご説明します。
恒星は下図の4種類を描くことができます。 違いが判別できるように色は付けていません。

Star 1 拡大
Star 2 拡大
Star 3 拡大
Star 4 拡大


拡大画像は、見やすいように星の大きさを 2に設定しましたのでバランス的に大きく感じると思います。  
大きさの数値を 0.3位のほうが現実的な大きさだと思います。 拡大画像
次に、上図 Star1 の入力記号を記しますので、記号・数値をコピーして、入力ステージに貼り付け、赤文字をい
ろいろと変化させて下さい。

(Star1)

#declare star_count = 10000;
#declare star_scale = 0.3;
#declare star_colour_turb = 1;
#include "GALAXY.SF"

#declare galaxy_object_name = "Star1";
#declare galaxy_object_scale =2;
#declare galaxy_color1 = <1, 1, 1>;
#declare galaxy_cluster_objects = 0;
#include "galaxy.OBJ"




No.1 恒星を複数配置────────────────────────


では、次に恒星を複数配置してみましょう。
次の図のように、恒星の個数分だけ記号を増やして作画してもよろしいのですが、この方法では手間がかかり
過ぎます。



そこで、#declare galaxy_cluster_objects =○○; という記号を使ってみましょう。 


No.2 複数配置記号 ────────────────────────────


複数配置記号である #declare galaxy_cluster_objects =○○; を使えば、簡単に複数配置できます。
赤丸に配置したい個数を入れて下さい。
次の図は、恒星の種類を Star1、大きさを 、配置数を に指定したものです。
全部で6個の星が描かれました。 中央の星が指定した大きさ 基準星です。 そして、その周囲に基準星
よりも小さい星5個配置されました。 このように基準星を除く星の数が指定した配置数となります。



拡大画像

では、次の記号等をコピーして入力ステージに貼り付けてみて下さい。 上図と同じ画像が描けるはずです。
そして、赤色箇所の数値を変えて作画してみて下さい。


#declare star_count = 10000;
#declare star_scale = 0.3;
#declare star_colour_turb = 1;
#include "GALAXY.SF"

#declare galaxy_object_name = "Star1";
#declare galaxy_object_scale = 1;
#declare galaxy_cluster_objects =5;
#include "galaxy.OBJ"


では、もっとたくさんの恒星を配置してみましょう。 大きさを 0.3 星の数を 50 にしてみました。
作画すると、次の図のように50個の恒星が中央に集結して不自然な画になってしまいます。



拡大画像

中央に集結した恒星を拡散させてみましょう。


No.3 拡散記号 ──────────────────────────────


拡散記号である #declare galaxy_cluster_spread =○○; を使えば、簡単に拡散できます。
赤丸に拡散したい数値を入れて下さい。
次の図は、上の図と同じ構成で、拡散記号を新たに付加し、数値を60 にしてみました。



拡大画像

中央に集結していた恒星が四方に拡散しました。
では、次の記号等をコピーして入力ステージに貼り付けてみて下さい。 上図と同じ画像が描けるはずです。
そして、赤色箇所の数値を変えて作画してみて下さい。

#declare star_count = 10000;
#declare star_scale = 0.3;
#declare star_colour_turb = 1;
#include "GALAXY.SF"

#declare galaxy_object_name = "Star1";
#declare galaxy_object_scale = 0.3;
#declare galaxy_cluster_objects = 50;
#declare galaxy_cluster_spread = 60;
#include "galaxy.OBJ"


※しかし、この方法は Star1 しか使えません。 そこで、全種類の恒星を拡散するには次のようにします。


No.4 恒星(全種類)の拡散方法 ──────────────────────


@のように、#declare galaxy_object_name = "";を冒頭に冠します。
次に、Aのように、恒星指定記号内の objectcluster に変えます。
これで Star1〜Star4 までの拡散が可能となります。



拡大画像

では、次の記号等をコピーして入力ステージに貼り付け、赤色箇所の数値を変えて作画してみて下さい。

#declare star_count = 10000;
#declare star_scale = 0.3;
#declare star_colour_turb = 1;
#include "GALAXY.SF"

#declare galaxy_object_name = "";
#declare galaxy_cluster_name = "Star2";
#declare galaxy_cluster_scale = 0.3;
#declare galaxy_cluster_objects = 50;
#declare galaxy_cluster_spread =60;
#include "galaxy.OBJ"  



No.5 着 色 ─────────────────────────────


次に、恒星の着色方法をご説明します。 お気付きと思いますが、着色指定をしなくても上図のように
若干、淡く着色されています。 これよりも色を濃くしたい、若しくは全恒星を白色にしたいという場合に
次のような着色記号を挿入します。
#declare galaxy_colour_turb =;
赤丸内に任意の数値を入れます。 数値を に指定すると白色になります。
次の図は数値 0.4 に指定したものです。 背景内にも着色指定記号がありますが、 star と galaxy
違いがありますのでご注意下さい。



拡大画像

では、数値をもっと大きくしてみましょう。 数値を にしてみました。



拡大画像

随分とカラフルになりました。 現実にはありえない恒星色ですが、イラスト素材としては利用できるでしょう。
では、次の記号等をコピーして入力ステージに貼り付け、赤色箇所の数値を変えて作画してみて下さい。

#declare star_count = 10000;
#declare star_scale = 0.3;
#declare star_colour_turb = 1;
#include "GALAXY.SF"

#declare galaxy_object_name = "";
#declare galaxy_cluster_name = "Star1";
#declare galaxy_cluster_scale = 0.3;
#declare galaxy_cluster_objects = 50;
#declare galaxy_cluster_spread =60;
#declare galaxy_colour_turb = 0.4;
#include "galaxy.OBJ"




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